こんにちわ、もちこです。
あなたは原始人がお好きですか?
勿論、大好きですよね。
「メールアドレスやIDを決める時は絶対【genshijin】を入れる」と言っていましたもんね。
そんなワイルド・ピュア・シンプル・ライフなあなたにオススメしたいのが、今回紹介する【太陽のしっぽ】。
1996年にアートディンクより発売されているアクションゲームです。
ダルマのような簡単なフォルムに、これまた簡単な顔が描かれている可愛い姿の原始人が主人公で、ひたすら走り、食べ物を食べ、動物を狩り、寝て、そして死ぬゲームです。
のびのびとした日常を楽しむゲームに思えますが、一応目的があります。
マンモスを倒し、その牙を積み上げて高い塔を作り、太陽のしっぽを掴むというものです。
かなりアーティスティックで、時にはホラーゲームのようにも感じられるゲームですが、見た目の面白さや混沌とした部分に愛をこめて、ここではバカゲーとして紹介させてください。
■目的はあるけどストーリーはない
基本的に主人公は走り回って、食べて、寝て……と好きなことをやります。
ストーリーらしいものはなく、ただ【太陽のしっぽを掴む】という目的だけがあります。
なので、基本的に自由度がかなり高く、広い原始の世界を探索することがメインです。
仕組み自体は数あるゲームの中でも非常にシンプル。まさに動物にも近い原始人らしい単純さです。
が、このゲームは洗練された音楽と独特の無表情さが重なり、ほのぼのしていたり、辛く孤独に見えたり、ホラーゲームのような様相を描いたりと、一筋縄ではいかない独特の世界観を楽しむことができます。
■原始の世界に散らばる【和菓子】
主人公が探索するフィールドには、なぜか和菓子が落ちていて、拾って食べることで体力の回復や飢えを満たすことができます。
なぜ原始時代に和菓子があるのか、非常にシュールで脈絡がないように見えますよね。
が、製作者の方曰く、あの世界観の中でマンガ肉(ギャートルズに出てくるような骨付きの肉)のような完成度の高いシンボルを作ることは非常に難しかったのだそう。
そんなときに目に飛び込んできたのが和菓子。
葉や果物を模している分かりやすいものから抽象的なものまで様々なバリエーションがあって、尚且つ美味しそうに見える和菓子は完璧な存在でした。
そこで、老舗の和菓子屋さんに和菓子を提供してもらって、それをフィールドにちりばめた……ということのようです。
見た目も面白ければ、経緯まで面白いものでした。
経緯を知ってもやっぱり脈絡が無く見えるんですけどね。
原始の世界に和菓子が散らばっているというのは非常にシュールで、不思議な世界をより不思議に、ちょっとおバカにしていますが、「ふふっ」と笑える、非常に良い味になったことは確かです。
しかも和菓子の種類が非常に豊富で、尚且つグラフィックが異様に綺麗。
特定の地域にしかない和菓子もあって、まさに季節ごとに移り変わる和菓子らしさが表現されています。
原始の世界で和菓子らしさを全力で表現するという面白い方向に完成度の高いところが、何とも粋で可愛いです。
参考:https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/180124
■食べることが重要
ところで、このゲームの目的である【マンモスの牙で塔を作って太陽のしっぽを掴む】を達成するにはマンモスを倒すことが必須になるわけですが、肝心のマンモスは結構強いんです。
うっかりしているとこちらが殺されてしまいます。
マンモスに勝つためには、武器も必要ですし、体力も必要になります。
そのために、知力を上げる食べ物を食べて武器を強力なものにしたり、繁殖力をあげて集落の人数(残基)を増やしたり、脚力を上げて足を速くすることが必要になります。
また、動物を倒すことで肉を入手できるのですが、肉だけは集落を大きくするために使うか、自分で食べるかを選べます。
このゲームでは食べ物がとにかく重要なんです。
飢えてしまうと原始人は死んでしまうので、こまめに食べる必要がありますよ。
そういった意味では、食べるというシンプルな行為の重要性に、改めて気付かせてくれる側面もあって面白いです。
■唐突に眠ってしまったり寿命があったり
普通、ゲームの中でキャラクターが休憩するときは、自分の意思で宿屋に行って休憩するものですよね。
が、このゲームは違います。時間がきたら原始人は強制的に寝ます。
眠くて眠くてたまらないのでしょう。敵から攻撃されない限り起きません。何をしている最中でも眠ってしまいます。
その間にプレイヤーは何もできません。頼む、起きてくれ。
不思議なもので、このゲームではキャラクターが勝手に眠ってしまったり、寿命であっけなく死んでしまったりと、プレイヤーの意のままにならないところがあるのです。
キャラクターにはキャラクターの人格というか生活があって、そこにプレイヤーはちょっとだけ参加させてもらっているような、不思議な感覚になります。
プレイヤーは自分がゲームの主人公になったつもりでゲームを遊んでいるのに、このゲームの中にいる原始人は距離の近い他人なんです。
常に一緒にいて、動きたい方向に走ってくれるし食べてくれます。
でも最後までは一緒にいられないんです。プレイヤーを置き去りにして勝手に寝てしまうし、勝手に寿命で死んでしまうんです。
(寿命や睡眠以前に変な方向にジャンプするのがデフォルトなので、時々思いもよらない方向に飛んでいってしまったりするのも面白いです)
寿命で死んでしまったら、集落から次のキャラクターを選びます。
が、なぜか世代が変わるごとに顔がえらいことになります。何があった……?
■意味不明なオブジェとキャラクター
このゲームには説明らしい説明はほとんどないので、全てが唐突です。
なので、主人公がやたらと広い世界を走り回って見つけたものも、それが何であるのか分からない場合がほとんど。
神殿のようなものや、クリスタル、人体のパーツのようなオブジェなど、基本的に説明もなく唐突に現れて、そして特にイベントもないままそこにあるだけです。
その意味の無さと、理解が及ばない何かの痕跡が、いかにも原始人の視点のようです。
説明がないことが、逆に様々な想像を掻き立てる仕組みになっています。
■エンディングでは……
マンモスの牙を集めて太陽のしっぽを掴むと、エンディングとなります。
マルチエンディングで、能力や文化レベル、これまでやってきたことで内容が変わるのですが、全体的に非常に哲学的です。
不気味で怖いものから、やはりよく分からないもの、現代の風刺のように見えるものまであります。
シンプルで動物に近い感性であり非常に哲学的という、何か心に迫ってくるもののあるエンディングばかりです。
あまりここで詳しく書いてしまうと面白さが薄れてしまうので、エンディングはぜひあなた自身で確認してみてください。
■マイペースすぎるゲーム
【太陽のしっぽ】は独特の感触でプレイヤーを待っているゲームです。
何せゲーム自体がマイペース過ぎるのです。
わがままな子供に付き合っている気分になるというか、何かを育てているような気分になります。
ただ、奔放な主人公を見ていると、忙しくて食べることや寝ることをおろそかにしがちなことに気が付いたり、そんな単純なことが何より重要で楽しいことであることを思い出せます。
それら全てを総合して、ゲームという媒体で表現すること・伝えることをとても大切に考えているゲームだと思います。
【太陽のしっぽ】の内容を伝えるためには、ゲームでなければいけなかったんでしょう。
単純なくせに色々と考えさせたり、バカっぽいのに怖かったり、妙に中毒性が高かったりと、非常に魅力が沢山詰まったゲームです。
疲れたときは、是非【太陽のしっぽ】をプレイしてみてください。
では、今日はこのへんで失礼します!
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