こんにちわ、もちこです。
まだまだ花粉が飛んでませんか?
花粉症なので朝起きた瞬間からマキシマムに花粉を感じます。
目も鼻もむずむずするので、毎朝トロールの如く唸りながら起き上がります。トロール見たことありませんが。
さて、前回のROAに引き続き、今回はROEを解説してみます。(Return on Equityの略。自己資本利益率、株主資本利益率とも)
何となくアルファベット3文字の単語って難しそうなイメージありませんか?
でも大丈夫。
詳しくて頭の良い説明はプロフェッショナルにお任せして、ここではごく単純なことしか説明しませんから、どうぞ肩の力を抜いて、ゆっくりご覧になってください。
で、ROEをものっそい簡単に言うと、
【株主からもらったお金を、どれだけ上手に使えているのか】という数値です。
つまり、
●ROEの高い会社は経営能力が高く、資金のやりくりが上手。
●ROEの低い会社は経営能力が低く、資金のやりくりが下手。
と考えられますよ。
ROAとものすごく似ていますよね。
というより、ほぼ同じに見えます。
それもそのはず、ROAとROEの違いは、利益に対する資本の種類が違うだけなんです。
●ROE=自己資本利益率
株主からもらったお金でどれだけの利益を出しているのか
●ROA=総資本利益率
すべての資産でどれだけの利益を出しているのか
ROEはどのようなものか、具体例を出して説明してみます。
あなたが社長(株主)だとします。
月給30万(株主が投資する金額)で
●月に200万円の利益を出してくれるAさん(A社)
●月に100万円の利益を出してくれるBさん(B社)がいるとして、
あなたはどっちを雇いたいでしょうか?
もちろん、Aさんだと思います。
同じお給料を払うなら、できるだけ高いパフォーマンスを発揮してくれる人を雇いたいと考えますよね。
これがまさにROEが重要な指標である理由です。
ROEは『あなたを含む株主が投資したお金に対して、会社がどれだけの利益を出しているのか』
ということを示す数値であり、
ひいては『より高いパフォーマンスを発揮してくれる将来性のある会社かどうか』を知ることができてしまうんですね。
ROEの目安として、
●8~10%だと良し。
●20%だと結構すごい。
と言われています。
非常に役立つ目安なので、覚えておくと良さそうですね。
ちなみに、ROEの算出方法は
【1株あたりの利益(EPS)÷1株あたりの株主資本(BPS)×100】で求められます。
ですが、いくらROEが高くても、注意しなければならないことがありますよ。
それは企業の総資産のうち、自社の資本と負債の割合です。
例えば、同業種のA社とB社があるとします。
●A社は総資産100億円のうち、株主からもらったお金が30億・借金が70億円あり、ROEは15%。
●B社は総資産100億円のうち、株主からもらったお金が80億・借金が20億円あり、ROEは8%。
ROEだけ見るとA社の方が魅力的ですが、よく考えてみましょう。
A社の総資産の100億円のうち、30億円は自社の資本で、70億円は借金なのです。
この自社の資本(返す必要のない自社の資本)の比率を自己資本比率といって、企業の財務を見るうえで非常に重要になります。
先程の例に出てきたA社の自己資本比率は30%で、残りの70%は負債なのです。
資産の70%はいずれ誰かに返さなければいけない負債という資本なので、【会社を支える資本が不安定】であり、倒産のリスクが高いという風に読み取れるんです。
ちなみに、自己資本比率の目安は、
●自己資本比率70%が理想。
●自己資本比率40%以上なら倒産しにくい。
という風に考えられていますよ。
いくらROEが高くても、自己資本比率が少ない場合は将来性が微妙かもしれません。注意しましょう。
ただし、企業の抱える負債は業種によってかなり幅があるので、その業種がどのような特徴があるのか、ということは把握しておきましょう。
例えば、
設備投資が必要な業種は基本的に負債も多くなりがちですが、
IT企業のようなネット関係は設備投資にそれほどお金がかからず負債は少ない場合が多いという感じです。
また、負債と同じくROEの平均値も業種によってかなり異なります。
業種ごとのROEの平均値を知り、銘柄を比較する場合は同じ業種で比較するのが大切です。
さて、今回もざーーーっと書いてみましたが、どうでしょうか。
PERとかROEとか、呼び方の時点で敷居が高くて初心者殺しですが、覚えてみればなんてことありません。
もう一度おさらいすると、
●ROE=企業が株主のお金をどれだけ上手に使えているのか示す数値。
●ROEは10%あると安心(でも業種ごとに大分違うから業種ごとの平均値は調べませう)
●自己資本比率も結構大切。(自己資本比率が高いと倒産しにくいよ)
●自己資本比率は70%が理想。40%以上なら倒産しにくい。
ということです。
すごく便利な指標なので是非ともざっくりと覚えて、少しでもあなたの企業分析に役立ててみてください。
では、またこんど。
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