サイコロジカルラインとは、特定の期間の中で、株価が上がった日の割合を示すものです。
例えば、10日の中で7日間は株価が上昇し、3日は下落したとしたら、サイコロジカルラインは70%になります。
これによって何が分かるのかというと、その期間中の買いの勢力がどれだけあるのか、ということを知ることができるわけです。
今回は非常に単純で分かりやすいサイコロジカルラインについて、解説したいと思います。
難しくないので、肩の力を抜いてご覧ください。
サイコロジカルラインとは何か
サイコロジカルラインとは、非常に分かりやすく言うと「投資家の心理を表す指標」といえます。
【買われ過ぎ】と【売られ過ぎ】を見るオシレーター系の指標の一つで、ローソク足チャートの下に別枠で表示されており、一本の線が上下にぐにゃぐにゃと動き回っています。
これがサイコロジカルラインです。
では、この線が表す投資家の心理とは何ぞや、という話になるのですが、それを知るためにまずサイコロジカルラインの計算式を見てみましょう。
これがサイコロジカルラインの計算式です。
サイコロジカルライン= n日間の内値上がりした日 ÷n × 100(%)
例を出して考えてみましょう。
10日間という期間で、株価が値上がりした日は8日間でした。この期間のサイコロジカルラインを算出するために計算式に当てはめてみると、
8÷10×100
になりますよね。答えは80。
この例でいえば、サイコロジカルラインは80%ということになります。
つまり、この例でいえば【10日間の中で値上がりした日は何割なのか?】ということを計算しているわけですよ。
上がり続けることはないのではないか? という心理
では、なぜこれが投資家の心理を表すのかというと、これも例を出して考えてみましょう。
あなたがコイントスをしたとして、連続で表ばかり出たとしたら
「そろそろ裏が来るんじゃない?」
と考えるのではないでしょうか。
これを同じことを相場にあてはめて、
「値上がりした日が多すぎる。そろそろ下落する日が来るんじゃない?」
と感じる投資家の心理を表すためなんですよ。
だからサイコロジカル(心理的な)という大げさな名前もついています。
そんな不確かな不安を指標にするの? と思うかもしれませんが、相場を動かすのは常に人間です。
【そろそろ高値圏だから売りが強くなりそう】【そろそろ底をついて上がりそう】という不安と期待が強くなればなるほど、実際に反転する動きも強くなりやすいのでしょう。
サイコロジカルラインの分かりやすい見方
サイコロジカルラインの仕組みが分かったところで、実際にこれをどう使うのか解説してみますよ。
まず、サイコロジカルラインは50%が基準となっています。
先ほどの計算式を思い出してみましょう。サイコロジカルラインが50%になるのは、どんな状況でしょうか?
正解は、特定の期間中に、値上がりした日と値下がりした日が、全く同じだと50%になります。
これを踏まえて、大体70~75%のラインが買われ過ぎで、20~25%のラインが売られ過ぎと見ることが多いです。
どのラインが買われ過ぎ・売られ過ぎになるかは銘柄ごとに変わるので、細かく調整してみてくださいね。
また、サイコロジカルラインの期間はデフォルトで12日間となっていることが多いですが、12日間ではあまり役に立たないこともあるようです。
銘柄ごと、またはあなたの好みに沿って期間はカスタマイズしてみてください。
サイコロジカルラインの致命的な欠点
一見単純かつ便利に見えるサイコロジカルラインですが、実は致命的な欠点があるのです。
それは何かというと、【株価が上昇した幅が非常に小さかったとしても、買いの勢いが強いと見えてしまう】ところなんですよ。
少し想像してみてください。
例えば、10日間という期間中のサイコロジカルラインが70%だったとします。
ですが、実際の10日間の推移が、以下のようなものだったらどうでしょうか。
1日目/+2円 2日目/+1円 3日目/+5円 4日目/+1円 5日目/-30円 6日目/-15円 7日目/+3円 8日目/+1円 9日目/-20円 10日目/+1円
サイコロジカルラインで見れば、確かに70%です。
しかし、実際のチャートに起こしてみると買いが強いどころか、下落トレンドかもしれません。
このように、株価を反映していないがために、正しく相場の買い勢力の強さを見ることができないという欠点があるんです。
サイコロジカルラインからRSIへ
「じゃあサイコロジカルラインなんてまるで使い物にならないでしょ! なんでこんなものがあるの!!」
と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
このサイコロジカルライン、判断するための指標として非常に良い線は行っていたんですよ。
そこで、サイコロジカルラインの仕組みに株価の動きを反映させて、もっと便利な指標へと改良した人がいるんです。それがJ・W・ワイルダーさん。
ワイルダーさんが作ったのは、あの有名なオシレーター系のテクニカル指標、【RSI】なんです。
ご存知でしょうか、RSI。
当ブログでも以前まとめていますが、【特定の期間中に株価が上昇した幅がどれほどあったのか】を知るためのものです。
RSIの場合は、株価の上昇した幅、そして下落した幅の合計を足して、上昇した幅の合計で割って算出されています。
サイコロジカルラインは上昇した日と下落した日に注目していますが、RSIの場合は上昇した幅と下落した幅に注目し、買いの勢力がどれだけあるのかを測ろうとしているわけですね。
サイコロジカルラインまとめ
オシレーター系の中でも非常に分かりやすく【買われ過ぎ】と【売られ過ぎ】を判断できるサイコロジカルラインですが、仕組みを理解して使うことによって更に便利なものとなります。
ただ、他のテクニカル指標と同じく、これのみでの投資判断は非常に危険です。
特にサイコロジカルラインは騙しも発生しやすい指標と言えるので、使う際は必ず他の指標と一緒に使ってみてくださいね。
では、今回はこのへんで失礼します。また今度。
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