こんにちわ、もちこです。
株式をはじめとした相場の世界では、よく【織り込み済み】という言葉が使われます。
知っている方にはお馴染みのこの言葉ですが、始めたばかりだといまいち分からない言葉だったりしますよね。
私も最初は「???」という感じでした。
ここでは、織り込み済みについてわかりやすく解説してみますよ。
覚えてしまえば、今までよりも相場で何が起きているのか分かるようになることでしょう。
難しくないので、ぜひ覚えてしまいましょう。
織り込み済みとは?
織り込み済みとは簡単に言うと、
「これから起こる出来事(あるいは起きるであろうと予想されている出来事)に期待して株価が動いている状態」
のことです。
【未来】に起きる出来事が、既に【現在】の株価に反映されているというわけです。
なぜこんなことが起きるのでしょうか。
株ではなくて、他のことに置き換えて考えてみましょう。
例えば一週間後にデートがあるとして、あなたならどうしますか?
多分、行く場所を決めて、ご飯食べるお店を決めて予約して、どんな格好で行くか考えて、必要なら洋服を買って……と準備すると思うのですが、これが【織り込み済み】に近いかもしれません。
では、次に株価が織り込み済みになる仕組みを解説してみますよ。
期待で買って事実で売る。
【現在の株価に未来の出来事が反映される】ということをよく現しているのが、【期待で買って事実で売る(噂で買って事実で売る)】という法則です。
これを知ることで【織り込み済み】になる仕組みを理解することができますよ。
例を出して考えてみましょう。
決算前に株価が織り込み済みになる仕組み
決算前後の相場で考えてみます。
決算が控えている銘柄が決算の日までに大きく下がるか上がるかしているところを見たことはないでしょうか。
これには理由がありまして、実は決算というのは、あらかじめ予想されているんです。
証券会社のアナリストや、なんかいろいろと頭の良い人が
「この会社はこんなことやってて今はこんな感じだから、大体このくらいでしょう」
と予想しているんです。
これを市場予想、コンセンサスとか言ったりもします。
その市場予想が良いものだったとしたら、市場に参加してる大多数の人たちは「かなり良い予想されてるし欲しいね」と思うわけです。
これから上がりそうなんですから、欲しくなりますよね。
それによって株価がどうなるかというと、ほしい人が多いので上がります。
これがまさに【織り込んで上昇している】状態です。
すでに期待によって推移している株価 ( 期待や思惑が反映された株価 ) なので、【織り込み済み】というわけです。
織り込んだ後はどうなるのか
織り込み済みで推移した株価ですが、その後はどうなってしまうのでしょうか。
織り込んでいることが分かったとしても、取引する身としてはその後どうなるのかが気になりますよね。
先ほどの決算の例でいうと、期待によって株価が上昇し、ついに決算当日に発表されて、市場予想通りの数値が出てきたとします。
すると、その株価は下がる可能性が高いでしょう。
なぜでしょうか。
予想された通りの内容だったのですから、上がっても良さそうですよね。
それなのに売られてしまうのは、
投資家達の期待値がそれほど高かったからなんです。
「想像通りでしたねー」
「もっと良い内容を期待してたのに残念です」
なんて具合に売られてしまうということですね。
これらの一連の動きを指して、【期待で買って事実で売る(噂で買って事実で売る)】といいます。
これから盛り上がりそうだ! 良い決算出そう!という【期待】で買って(期待を織り込んで推移して)、
決算という【事実】が現れたときに売るのです。
予想されていた材料が出たので【材料出尽くし】で売られたともいえるでしょう。
※決算では予想を大幅に上回らない限り、株価は上昇しにくいと言われています。
何故なら、
市場予想より大きく下回っていれば勿論売られる可能性が高く、
市場予想と同じくらいであれば期待外れだとして売られる可能性が高く、
市場予想より少し高いくらいでは、やはり期待は売れだとして売られる可能性が高いのです。
映画の期待値にも似ていますね。
映画を観る前に、前評判で
「良いよ。最高だよ。
この映画観ずには死ねないよ。人生変えるよ。
1分おきに泣くよ。秒で解脱できるよ。
全米どころか全世界を救う。
資本主義終わらせる超次元の生命体だよ」
なんて言われると、滅茶苦茶に期待値があがりますよね。
これが織り込まれている状態です。
でも、実際に観せられたのが【死霊の盆踊り】(※世にも稀なクソ映画。「つまらな過ぎて面白い」と一部のコアなファンから熱烈な支持を得ている)だったとしたら、
「ごめん全然わかんなかった」
「すごく言いにくいんだけど、クソ映画だったね」
「死霊の盆踊りで資本主義は終わんないぜバーロー」
と思いませんか?
まさに決算発表を見た投資家も、こんな気分で売るのです。
逆に、前評判も全く聞かずに、時間つぶしくらいしか期待していなかったのに、始まってみると息つく間もない程に感動する映画だったとしたら、大絶賛されますよね。
株も同じで、前触れ無く突然とんでもないサプライズ決算を出されると「お前そんなお宝隠してたんかー!!」とばかりに驚かれて、一気に買いが集まります。
織り込み済みがどうか見分ける方法
株価の推移を見ていて、もし上昇トレンド・あるいは下落トレンドにあった場合、どんな情報を織り込み済みになっているのか知りたくなるものですよね。
が、織り込み済みか否かを見分ける方法はこれといってなく、これまで出ている情報をとことん確認するしかありません。
前期の決算でどんな予想を出しているのか、IRでどんな情報を出しているのか、また世間ではどんなものが旬で、この銘柄とどのような絡みがあるのか等など、細かくチェックしてみましょう。
相場の世界はとにかく正確な情報と、それを読み解く能力が求められます。
もし気になる銘柄があった場合は、その銘柄に関してどのような情報が出ているのか確認してみてください。
きっと現在と今後の株価を読み解くヒントがあるはずです。
では、今回はこの辺で失礼します。
もし記事が役に立ったり面白かったら、ブログ村のボタン↓↓をぽちっと押してくださいませ! 三└(┐Lε:)┘ (いつも応援有難うございます! 滅茶苦茶励みになっていますm(_ _)m)
「織り込み済みだろうが何だろうが良い銘柄知りたいよー!! ヴォケー!!(´;ω;`)ウゥゥ」というあなたにはコチラもオススメです。
↓↓もちこがいつもお世話になっている投資顧問さん↓↓
無料で会員登録すると、市場がやってる日なら毎日無料メルマガで1つ銘柄を教えてもらえますよ。
プロの選ぶ銘柄は勉強にもなるので、よく利用させてもらっています。
↓↓もちこがいつもお世話になっている証券会社↓↓