こんにちわ、もちこです。
株の話が続いたので、今回は息抜きにクソゲーの話です。
突然ですが、あなたはタッチという漫画をご存知でしょうか。
そう。あだち充氏原作の、アニメにもなった野球漫画の金字塔、タッチです。
実はゲームにもなっていたんですよ。
それが今回紹介する、【CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE】。
1987年にコンパイルから発売されているSFCのゲームです。
よくある当時流行していたマンガやアニメのキャラゲーかと思いきや、原作ファンからは【黒歴史】として扱われ、【原作者を激怒させた】という都市伝説まで存在している、非常に香ばしいゲームです。
このゲームがどんなゲームなのか早速紹介しますね。
- タッチだから野球ゲームだと思った?
残念でした! アドベンチャーゲームでした!
あのタッチのゲームというと、勿論野球ゲームだと思いますよね。
ところが、このゲームは広大なパラレルワールドを冒険するアドベンチャーゲームで、「飼い犬パンチの仔犬を異次元に救いに行く」という想像の斜め上を突き進むストーリー。
さらに、タッチの見どころである野球はほぼ関係なく、ヒロイン南とのラブコメ要素も皆無。
どの辺がタッチなのかわかりませんが、とりあえずタッチのゲームなんです。(丸投げ)
キャラクターは達也・和也・南の三人と、パンチとその仔犬しか出てきません。
- 突然放り出される
肝心のゲーム内容ですが、いつか紹介した【元祖西遊記スーパーモンキー大冒険】と同じく、ゲームスタートから特に何の説明もなく、突然住宅街のような場所に放り出されます。何をしろと……?
- 武器は己の拳かボール(投擲武器)
ゲーム開始時の住宅街のような場所にはピエロのような敵がウロウロしています。
彼らが何者なのかはわかりませんが、ぶつかるとダメージを受けるので敵ということなのでしょう。
なので、達也と和也が 殴って 倒します。
あるいは、最初のお店で入手できるボールを投げて敵を倒します。
ここだけは一応野球要素といえなくもないかもしれません。
とはいえ、【投擲武器】としてボールを投げているのみですが……。
南は何もしません。ヒロインなので。
- 南の存在が鬼畜度を爆上げ
達也と和也についてくるだけの南ですが、ダメージ判定があります。
敵にぶつかるなどしてダメージを受けると座り込んで泣き出すのはいいのですが、質の悪いことに達也と和也もダメージを受けます。ヒロインなので。
この南の存在がゲームの鬼畜度を爆上げしている原因の一つです。
ちなみに、ダメージを受けすぎると「もう たっちゃん どうにかしてよ」と言い出します。どうにかしてほしいのはプレイヤーの方です。
- マップが広すぎて迷う
舞台になっている住宅街のようなパラレルワールドは似たような建物が多く、非常に道に迷いやすいです。
しかも無駄に広大なマップなのに、全体マップは存在しません。
- 敵の造形もボスの倒し方も謎が多過ぎる
ピエロの他にもドリルや戦車のような敵が出てくるのですが、なぜタッチの世界観にピエロや戦車の敵が出てくるのかは一切わかりません。
ボス戦は特定のアイテムがないと倒すことができない仕様なのですが、ほぼノーヒントなので何も知らない初見プレイヤーは相当な苦労をすることになります。
- 経験値と命とお金が同じ概念
道をウロウロしている敵を倒すと経験値というものが得られます。
経験値といえば、よくRPGでもあるような一定数貯めるとレベルアップできるようなものだと思いますよね。
でも、このゲームでいう経験値とは【命】であり【お金】でもあるんです。
突然哲学の話を始めたのではありません。
この経験値というものでゲーム中に出てくるお店で買い物をしますし、敵からダメージを受けるごとに経験値は減っていくのです。
経験値がゼロになるとゲームオーバー。
だから、買い物をして経験値が少なくなると、店を出た瞬間うっかり敵に触れて即死、なんてこともあります。
- とにかくタッチ関係ない
とはいえ、曲くらいはアニメで使われてる曲だったりするんでしょ? と思うじゃないですか。
しかも世で言うクソゲーには【音楽だけは良い】という不思議な共通点があるのです。
でも、このゲームは音楽も普通。
きっとタッチの曲を編曲したんだろうな、と思しき曲はあるのですが、原曲から離れすぎていてよくわからないんです。
原作ファンが喜ぶようなゲームならではのシナリオも特になく、本当にただ敵を殴りながら仔犬を集めるだけ。
結局原作のタッチと関係あるのは、キャラクターだけのようです……。
- パスワードがひどすぎる
当時のFCやSFCでよくある裏技で、特定のパスワードを入れると特殊な状態でゲームスタートすることができる、というものがあります。
このゲームにも秘密のパスワードがあるのですが、そのパスワードが本当にひどい。
原作者のあだち充氏がこのゲームに激怒した、という噂も納得のレベル。
ここでは記載しませんが、気になった方は調べてみてくださいませ。
「キャラゲーに名作なし」という格言があるのですが、タッチの場合はまさにそれを体現している作品といえます。
ただ、私のようなクソゲー愛好家からは非常に人気のあるゲームなので、今後もレトロゲーム店のワゴンの中を温める役割を担ってくれることを願うばかりです。
それに、このゲームはクソゲーの中では比較的簡単な方なので、お手軽かつライトなクソゲーをお探しの方には非常にオススメですよ。(でも原作ファンの方には決してオススメできません)
南のダメージと特定の敵を倒すのに必要となるアイテムの位置さえ把握していれば、まだクリアできるレベルです。
難易度だけでいえば魔界村シリーズの方がよほど難しいです。
桜が散ったとはいえ、季節は春。
あなたも是非クソゲーにトライして、新たな世界を開拓してみてください。
では、またこんど。
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