こんにちわ、もちこです。
決算シーズンを終えて、そろそろセイルインメイを超えた夏枯れ相場に差し掛かろうとしている今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
昨日の記事で2日連続で勝ったよ~! という舌の根が乾かぬうちに、今日の地合い最悪の状態の中で無理やりデイトレを試みて、見事沈められたのが私です。
それはいいとして、決算が出た銘柄たちは、その後どうしているのでしょうか。
「決算のあとは需給のみで動くことが多い」とはよく聞きますが、決算という材料で上がったり下がったりするのは、一体どのくらいまで続くものなのでしょうか。
そして「需給のみで動く」とは、どのような状態なのでしょうか。
今回の記事で少しでもそのヒントになるようなものを掴めましたら幸いです。
では、早速私が観察していた銘柄のその後を見てみましょう。
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デサント(8114)
デサントは前回の時点でこんな感じでしたが……
決算発表から1ヶ月を過ぎた現在は、こんな感じ。
コンセンサス予想は下回りましたが、ほぼ会社予想通りの経常利益となり、来期の経常利益は前期比-3.1%となる予想を出していました。
決算は5/13のザラ場中で発表されましたが、それ以降はほぼ保ち合いの相場となっています。むしろ決算前の方が目立った動きがありました。
特に材料もなく、何か話題性のあるセクターというわけでもないので、地合いに沿って完全に売り手と買い手の意思だけで動いているようです。
もしや需給のみで動くというのは、こういう状態のことなのでしょうか。だとしたらすごく納得。
●デサントまとめ
- 決算で動いたのは、決算前~決算日当日。
- それ以降は特に方向感のない相場が続く。
- 次の材料や何かの思惑がない限り、恐らくこのまま。
- 過去の大きな山を形成する動きの兆候は今のところ見られない。
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東芝(6502)
東芝は前回の時点ではこんな感じ。
その後、現時点での東芝さんの様子。
会社予想や市場コンセンサスを大幅に上回る経常利益で着地し、来期の営業利益では前期比+295%という数字を叩き出していました。
東芝は5/13の決算発表後に、こんなIRを発表しています。
- 6/1(日) 米国産液化天然ガス(LNG)関連事業売却のお知らせ発表
- 6/3(月) 自社株式の取得状況発表。
- 6/17(月) 2,300万株の自社株式を消却。
決算発表後に若干上げた後、そのままズルズルと下がって、5/27に陽線を引いてしばらく保ち合いとなり、6/1発表の事業売却の発表を受けて、翌営業日の6/3に大陽線となっています。
けれど、そこから微妙に売りの強そうな陰線を引いた後、6/10に大陰線を引いて大幅下落。
そこから下げ続け、自社株式の消却もとくに目立った影響がありませんでした。
●東芝まとめ
- 決算の影響は決算発表日のみ? 前後は特に目立った動きなし。
- 材料は出ているのですがどれも大きく影響はない様子。(全体の地合いが悪いせいか?)
- 師匠いわく「たとえ良い決算が出たとしても、東芝のような大企業の場合は、相当良いものでない限り大きく動くことはない」のだそう。
師匠の言葉の通り、東芝という企業の大きさからすると、今回の決算では株価を大きく動かせなかったのかもしれません。
そりゃそうか。時価総額17,652.80億円の企業ですもんね……。
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倉庫精練(3578)
倉庫精練は前回の時点はこんな感じ。
そして、現在のチャートがこちら。
決算では会社予想を下回る経常利益で着地し、来期は大幅に赤字縮小する予想となりました。
決算発表後は特に目立った発表はなく、材料のない状態で動いていました。
このチャートを見て、何か違和感はないでしょうか。
例えば先程紹介した東芝に比べると、随分小さいチャートに見えませんか?
それもそのはず、倉庫精練は日によっては取引された回数が0の日があるので、そういう日をぎゅっと縮小されているからなんです。
直近では6/17・6/18の取引がされていないのです。現時点では注目されていない銘柄ということなのでしょう。
さて、肝心の決算ですが、5/13の発表されて以降、5/14に長い下ヒゲをつけた後に下落、そこから不規則に上下を繰り返して、6/7に大きく窓をあけています。
ただ、これはなぜなのかは不明です。5/13~6/7まで特に材料は出ていません。
●倉庫精練まとめ
- 決算後の不規則な動きが決算の結果によるものかは不明。
- 材料がない状態で非常に不規則な動きをしているのは、個人が少しの取引をするだけで株価が動いてしまうため?
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菊水化学工業(7953)
菊水化学工業の前回の時点はこんな感じ。
現在のチャートはこんな感じ。
決算後は特に材料が出ていないので、こちらも需給のみで動いているようです。
3期連続増収・19年3月期の経常利益は会社予想を下回って着地し、来期の予想では+43%の増益を見込んでいる菊水化学工業でしたが、決算発表後は売りが強く、株価は下落しました。
一旦下がった後にやや上昇しましたが、373~385円をゆるく行き来する保ち合いの状態になり、現在に至ります。
●菊水化学工業まとめ
- 決算による目立った動きは、決算日当日から3~4日間のみ?
- それ以降は特に方向感のない相場が続く。
- 次の材料や何かの思惑がない限り、恐らくこのまま。
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以上が、決算から約1ヶ月経過した銘柄たちの値動きでした。
全体に共通して、こんな下記の特徴があるように思います。
- 決算発表で大きく値動きがあった後は大体保ち合いになる。
- 決算発表後は(地合いのせいもあるのかもしれないが)閑散としている。
- 材料としての決算の効力は、さほど強いものではなかった。(とりあえず今回調べた銘柄の決算に関してはそうだった)
- 来期の予想が良くても、天地がひっくり返るほど良い予想でなければ大きく動かない(むしろ売られることもあり)。
- ただ、どうやって動くかは地合いにも大きく左右されそう。(令和に入ってから地合いの良い日はレアだった)
つまり、
ケースバイケース過ぎて、「このくらいの決算が出たらこうなるだろう」という予想がつきにくい。
という感じでした。
とんでもない結論になってしまって申し訳ないです(;´Д`)
ただ、よく株が上手な人が言う「よほど自信のある材料があるとかでない限り、決算は持ち越さない方がいいよ」というのも非常に納得でした。
だって、どうなるかは実際に発表されないと分からないんです。それなら手放す方が安全ですよね。
よく言う好決算が出た場合も材料出尽くしで売られるし、悪決算の場合は勿論売られる、というのはまさにこのことだったんですね。
決算相場は3月と12月のいずれかに設定している企業が多いので、次は12月が決算相場になります。
その際はまたこうして観察すると同時に、持ち越す場合はよくよく見極めて持ち越してみたいと思います。
では、決算相場シリーズに長らくお付き合いくださり有難うございます。
また明日、別の記事でお会いしましょう。
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