こんにちわ、もちこです。
突然ですが、世界の国の経済力ランキングみたいなのがありますよね。
1位がアメリカ、2位が中国、3位が日本というやつです。
これはどういう基準なのか、ご存知でしょうか?
きっとご存知の方も多いでしょう。
このランキングは、【GDP】というものの数値が大きい順です。
【GDP】とは何かというと、【Gross Domestic Product】の略で、【国内総生産】とも呼ばれます。
すごく簡単に言うと、日本国内で日本に住んでいる人がお買い物をして、家賃や仕入れ値等を差し引いた、利益の部分の合計金額です。
でも、なぜこれが経済力を示すうえで重要なのでしょうか。
GDPの意味は何となく知っていても、これが何を基に計算された数値で、なぜ重要なのかは知らない方も多いかもしれません。
かく言う私も、GDPが【国内総生産】という数値であるということ以上に、何の数値なのかは知りませんでした。
今回は知っているようで知らないGDPを、簡単にわかりやすくおさらいしてみましょう。
簡単なので大丈夫です。
GDPとは何か? わかりやすく解説
まず最初に、GDPが何なのか、例えを出して簡単に解説してみますよ。
あなたは新しい商売を始めようと思って、お餅を売ろうと考えました。
そこで、お餅を作る材料を100円で用意して、お餅を作りました。
材料費の100円にプラスして、美味しいお餅を作るための手間賃、そしてお餅を売るためのお店の家賃などを入れて、200円で売ることにしました。
そして、お餅は無事にお客様が買ってくれたので、あなたは材料費100円を引いた、+100円という利益を手に入れることができたのです。
この100円の部分がGDPです。
あなたが100円の材料からお餅を作ったことで、+100円の付加価値が生まれたんです。
もとになったものの価値を更に上げることを付加価値をつけると言いますが、この付加価値をGDPといいます。
他のものでも同じです。
元値が50円のお茶をメーカーから仕入れたとして、お店の家賃・配送費を含めて150円で売る場合なら、100円がGDPです。
GDPとは国の経済力の指標
GDPの正体は分かりましたが、これがなぜ国ごとに重要な意味を持つのでしょうか。
その理由は簡単です。
付加価値とは【儲け】を意味するので、要は「その国はどのくらいお金を稼げているのか」ということを示すからなんです。
例えば
1年で1億円稼げる国と、
1年で100万円しか稼げない国
があったとしたら、その規模の差は一目瞭然ですよね。
これは国の経済力を示すだけでなく、景気動向を知るうえでも重要なものです。
稼いだ金額が多いということは、
つまり支払われたお金が多いということでもあり、
金回りが良く好景気であるとも言えますよね。
そんなわけで、様々な意味でGDPというのは、国の経済の状況を反映するものとして考えられています。
GDPは誰が調査していて、いつ発表されているの?
GDPは内閣府の経済社会総合研究所という場所で、算出・発表されています。
発表されるのは年に4回で、内閣府の公式ページでスケジュールを確認できますよ。

GDPの基になるデータは、常日頃政府が収集している様々な経済統計などの結果を活用して算出しているのだそうです。
例えば、様々な世帯に依頼して集めている家計調査であったり、企業がどこにお金を使ったのかという統計、作られた商品を出荷した量など、様々なデータを使っているのだそうです。
こちらに公開されているようなものですね。

日本株をさわっている方にとっては、米国のGDP発表も気になるところですよね。
米国でも年に4回の発表があるので、是非確認しておきましょう。
日本のGDPは減少傾向?
日本のGDPはかつて米国についで2位になっていましたが、現在は中国に抜かれて世界3位にいます。
そして、現在ではすっかり中国と米国とは比べ物にならない差をつけられてしまいました。
これには様々な理由があるようですが、主に中国の驚異的な経済成長と、日本の人口減少が背景にあると言われていますよ。
人口とGDPには非常に密接な関係があるのです。
考えてみてください。
平均的な能力の人が100人で商売をするのと、
平均的な能力の人が10人で商売をするとして、
どちらが沢山お金を稼いで、GDPが高くなると思いますか?
勿論、100人の方ですよね。
(100人の烏合の衆と、10人の凄腕技術者集団だったら10人の方が高くなるかもしれませんが、話がややこしくなるので割愛しましょう)
このまま日本の人口が減り続けるなら、GDPも更に下がるだろうと言われています。
つまり、国力が弱くなってしまうということなので、偉い人達は慌てているんですね。
名目GDPと実質GDP
GDPには名目GDPと実質GDPという二種類があります。
名目GDPというのは、先ほど出てきたそのままの意味のGDPです。
それに対して実質GDPというのは、物価の影響を除いた利益になります。
難しくないので、先ほども出てきたお餅の例で考えてみましょう。
お餅を売る商売はなかなか順調に拡大して、1日に100個売れるようになりました。
お餅を1つ売ることで得られるGDPは
【200円(お餅代)-100円(材料費)】
なので、100円でしたよね。
つまり、一日にお餅が100個売れるということは、1日あたりのGDPは10,000円になります。
この場合だと、名目GDPも実質GDPも10,000円です。
ですが、ある日事件は起こります。
なんと、お餅の材料が値上げされて、100円から150円になるというのです。
これまで通り完成したお餅を200円で販売してしまうと、お店の稼ぎは50円になってしまいます。
が、お店の人気は口コミで広がりつつあり、前よりもたくさん売れるようになったので、価格は変わらず200円にしておくことにしました。
そして、その日のお餅は200個も売れたのです。
つまり
【200円(お餅代)-150円(材料費)=50円(利益)】
となって、
【50円(利益)×200(個)】
なので、以前と変わらず10,000円の売上となったのでした。
この場合の名目GDPは10,000円になりますが、
実質GDPというのは物価の変動の影響を外して計算するものなんです。
なので、
【(以前と同じお店の利益)100円×(売れた個数)200】
という計算になり、実質GDPは20,000円となるんですね。
GNI(GNP)とは何か?
GDPの他に重要なもので、GNI(GNP)というものがあります。
人によってはGDPよりも重要だと考えている人も多いようですが、GNPやGNIというのは何のことでしょうか。
GNIというのは【国民総所得】のことなんですが、GDPの【国内総生産】と非常に似ていますよね。
(ここで【2160】GNIグループが出てきた人は手を挙げてください。先生怒らないから。)
【国民の総所得】と【国内の総生産】。
これを見てピンときた方もいるかもしれませんが、
GDPというのは
【日本という国ではいくら利益を出せたの?】
という数値で、あくまで日本国内という土地に限定しているんです。
でも、GNPというのは
【日本に住んでいる人が国内外でいくら利益もらったの?】
という数値なので、日本は勿論ですが、海外でお仕事をしている日本人の所得も足した合計なんです。
最近は海外でお仕事をしている日本企業や日本人が増えましたよね。
これよにって近年はGNIを重視されることが増えたのです。
ちなみに、GNPというのは【国民総生産】と呼ばれるもので、ほぼGNIと同じものです。
1993年にGNIからGNPに変更されましたが、内容にさほど違いはありません。
かつて高度経済成長の只中にあった頃は、「くたばれGNP!」なんてキャッチコピーもあったようですね。
(参考:https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/otoiawase/faq/qa14.html)
知っているようで知らないGDP・GNI
改めて調べてみると、知らないことが色々とあるものです。
GDPも社会の基本として知っているような、知らないような……という方も多いのではないでしょうか。
私も学生の頃に習った記憶があったのですが、内容はほぼ忘れていました。
(どうやら高校で習っていたようです。政治経済や現代社会なんかで習ったはずなんですが、まるで覚えていませんでした)
とはいえ、社会に参加していない状態でGDPの説明を聴いていても、まるで実感がなかったために覚えられなかったのかもしれませんね。
社会人になって社会に参加しているうえ、株式相場にも参加している現在では、まるで見え方も覚え方も違います。
株をやるうえで、改めて基礎的なところから勉強してみるのも案外面白いのかもしれません。
では、今回はこのへんで失礼いたします。
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