雇用統計って何? 株にどんな影響を与えるの?

雇用統計って何? 株にどんな影響を与えるの? 基礎知識

 

 

こんにちわ、もちこです。

昨日の月曜日は雇用統計の結果を受けて大幅な株高になっていましたね。
それを見ていたので、今日は雇用統計の解説をしてみたいと思います。

 

「雇用統計とは何か」ということと合わせて、「雇用統計の結果をうけて行なわれようとしている金融政策」についても解説しています。

どうぞごゆっくり、ご覧くださいませ!

 

 

雇用統計とは何か?

まず最初に、雇用統計(米国雇用統計)を一言でいえば

【アメリカの雇用状況を示す経済指標の1つ】

です。
毎月第一金曜日に発表されていますよ。
※ここで言う雇用統計は米国のもので、日本の統計ではありませんよー。

 

「非農業部門雇用者数」「失業率」「建設業就業者数」「製造業就業者数」「小売業就業者数」「金融機関就業者数」「週労働時間」「平均時給」等の10種類の項目が発表されます。

 

この中で、非農業部門雇用者数と失業率が最も注目されます。
この理由は後ほど説明しますね。

とにかく、この雇用統計は非常に重要なもので、全世界のマーケットに多大な影響を与えるため、市場関係者は必ず注目しているんです。

 

なぜ米雇用統計が世界のマーケットに影響を与えるのか?

アメリカの雇用状況がなぜ世界のマーケットにとって重要なのかといえば、アメリカが世界最大のマーケットである為です。

 

アメリカの経済が減退するということは、つまり世界経済の減退のはじまりということになります。
ではアメリカの経済を誰が支えているのかというと、アメリカの労働者達ですよね。

 

失業率等が高くなると、それだけアメリカの経済活動の減退を示すとして不安が蔓延します。
そのため、投資家はリスクヘッジをしようとポジション(保有している銘柄)を落とすなど、売りが強くなっていくというわけですね。

 

しかも日本市場の場合は、現状で日本株の取引をしているのは、欧米の投資家が約8割。

つまり、アメリカの経済が減退すると欧米の投資家たちは不安になり、取引を控える動きになり、日本株も相当のダメージを受けるということなんです。

 

雇用統計で注目されるのは【非農業部門雇用者数】と【失業率】

雇用統計の中で発表される項目の中で、市場関係者が特に注目しているのは【非農業部門雇用者数】と【失業率】なんです。

 

【失業率】は日本でもおなじみの項目ですよね。
労働力人口に対して失業している人の割合のこと。勿論失業率は低い方が良いです。

【非農業部門雇用者数】はあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、文字通り農業以外で雇用されている人の数のこと。

つまり【失業率】と【非農業部門雇用者数】を見ると、アメリカの雇用状況を大体掴むことができるんです。

 

雇用統計の結果によって何が変わるの?

雇用統計の結果が発表されると、為替市場・株式市場に大きな変化が起こります。

 

雇用統計の結果が良かった場合は、米国経済が安定していると楽観ムードになることが多いです。
→NY市場・日本市場でも取引が盛んになり、個別銘柄の買いが入り、指数が上がる。

 

逆に結果が悪かった場合は、米国経済が減退していると悲観ムードになってしまうことが多いです。
→NY市場・日本市場でも取引が控える動きとなり、商いが減り、指数が下がる。

 

ただしこれはあくまでも予想の範囲内で、この通りに動くとは限りません。

実際に、先日の2019年6月7日(金)の雇用統計は悪い結果でしたが、翌営業日の6月10日(月)は世界同時株高となっています。

その理由は米国の金融政策にあるので、次の項目で解説してみますよ。

 

雇用統計の結果をトリガーにして行なわれる金融政策が重要!

雇用統計のように重要な指標によって景気が悪化したことが分かると、国は景気回復のための金融政策を行います。(日本の日銀の買い入れのように)

米国の場合も金融政策を行っており、政策金利を下げるという金融政策が存在するのです。

 

■もちこのもちもちワンポイントメモ

政策金利というのは、中央銀行にあたる組織(日本では日銀。米国ではFRB)が他の銀行にお金を貸し付ける際にかかる利子のことです。


●金利が低くなれば、銀行は企業や個人に多くのお金を貸すことができる。
→市場にお金が多く出回り経済活動が活発になる。

●金利が上がれば、銀行は企業や個人にお金を貸すことが難しくなる。
→市場に出回るお金を抑制し、経済活動を抑える。


つまり、

景気が良くなれば過度な景気上昇を抑えるために政策金利は上がり、
景気が悪くなると景気回復のために政策金利は低くなる。

 

ちなみに、日本での政策金利はデフレ脱却のために現在はマイナスになっています。

 

米国では政策金利を下げ続けゼロになっていた状態でしたが、昨年の12月に景気が回復してきたとの判断で利上げに切り替えられました。

 

ですが、突然の利上げだったため昨年の12月は米国株がほぼ全面安となり、もちろんその影響は全世界に広まり、世界同時株安になってしまいました。

 

その状態が続いていた中、先日2019年6月4日にFRBのパウエル議長が「景気拡大を持続させるために適切な行動をとる」と発言したことを受けて、市場関係者の間で再度利下げされる期待感が膨らみました。

 

さらに、そのその週の金曜の6月7日は雇用統計の発表があり、雇用統計の結果が悪ければパウエル議長の言う「適切な行動」、つまり利下げが来るのではないかという期待が更に大きくなりますよね。

 

そして迎えた雇用統計では、あらかじめ予想されていた通り悪い結果が発表されました。

それを受けて週明けの6月10日(月)は利下げを期待した世界同時株高となったわけです。

 

 

ただ、この記事を書いている2019年6月11日時点ではFRBが金利下げを行うのか、やるとしたらいつ金利下げをするのか、どの程度下げるのかというのが全くわからない状態です。

 

今後は雇用統計等の景気動向の指標によってFRBがどのような行動をとるのかに注目が集まっているため、単純に雇用統計の結果だけでは株高になるか株安になるかの予想は難しいかもしれません。

 

雇用統計の前に保有銘柄を調整する動きも

上述してきたように雇用統計とそれによる金融政策は市場に大きな影響を及ぼすため、雇用統計に合わせて保有銘柄を全て売ってしまったり、枚数を減らす等の動きも見られることがあります。

 

SQやMSQと同じく、市場に大きな影響を与える出来事が起きるときは、ポジション(自分がもっている銘柄)を調整する動きが出てくることは常に覚えておきましょう!

 

2019年アメリカ雇用統計のスケジュール

最後に、2019年のアメリカ雇用統計のスケジュールを紹介します。
毎月第一金曜日と覚えておくと確実です。

 

※日本時間の22:30は現地時間の08:30。
4月~11月までは米国でサマータイムになるので、時間に差ができる。

01/04 22:30
02/01 22:30
03/08 22:30
04/05 21:30
05/03 21:30
06/07 21:30
07/05 21:30
08/02 21:30
09/06 21:30
10/04 21:30
11/01 21:30
12/06 22:30

 

まとめ

株取引を行ううえで、【景気】というのは非常に重要な要素ですよね。
雇用統計は非常にわかりやすく【景気】を表すものなので、発表された際は忘れずチェックしておきましょう!

また、現時点ではFRBがどのような動きに出るか不明瞭な部分も多いので、FRBのパウエル議長の発言は雇用統計と同じくらい注目しておく必要がありそうです。

 

……こんな話をしていると、改めて株は世界の経済とつながっているんだなぁと思いますねw

 

 

 

では、またこんど!

 

 

 

 

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