こんにちわ、もちこです。
今回はボックス相場を解説してみますよ。
ご存知でしょうか、ボックス相場。
ボックス相場とは、一定の価格帯を行ったり来たりして、まるで箱の中で株価が推移しているような状態のことです。
非常に特徴的かつ立ち回りやすいチャートの形なので、是非発見した際は有効活用してみてください。
ボックス相場ってなーに?
ボックス相場とは、先ほども出てきましたが、一定の価格帯を行ったり来たりしている状態のことです。
例えば、500円と550円の間でボックス相場になった場合、
株価は下落しても500円で反発して上昇するのですが、
上昇しても550円で跳ね返されて下落に転じて、
また500円まで戻って跳ね返され……
という状態のことです。
実際のチャートを見てみましょう。
引用元:yahooファイナンス
これがボックス相場です。
同じレンジ(範囲)内を推移することから、レンジ相場とも呼ばれていますよ。
すごくわかりやすく同じ範囲内をうろうろしています。
ボックス相場のトレード
チャートを見て気付いた方もいると思いますが、ボックス相場では比較的エントリーとエグジットのタイミングが掴みやすいと言えます。
ボックスの上値と下値付近で反発することが多いわけですから、理論的にはその下値付近で買い、上値付近で売れば良いわけですよね。
実際はそこまで分かりやすく推移する銘柄も多くはないのですが、理論的にはそれでいけるはずです。理論的には。
では、先ほどのチャートをもう一度見てみましょう。
引用元:yahooファイナンス
この銘柄の場合、下落してきて日足移動平均線で中期線(この画像の場合は50日線)付近で上昇していましたが、徐々に長期線(この画像の場合は75日線)で反発しやすくなっているように見えます。
つまり、エントリーポイントは中期線か長期線付近が目安となるわけです。
また、利確するときはボリンジャーバンドで見ると分かりやすい形になっていました。
引用元:yahooファイナンス
株価が上昇して、+2σ、あるいは+3σで跳ね返されているのが分かるでしょうか。
この法則が見えてくると、利確のポイントも+2σか+3σ付近というのが分かってしまうわけですね。
また、この銘柄の場合は徐々にボックス相場の幅が狭まっているので、徐々に値幅が取りづらくなってきています。
※ボックス相場はゆるく上昇しながらボックス相場になっている場合や、三角形やひし形になるような形で推移することもあります。
ペナント・フラッグ・ダイヤモンド・ウェッジ等などチャートパターンにいくつか種類があるので、また別の記事で紹介したいと思います。
ボックス相場の後はトレンド発生する可能性あり
ボックス相場は永遠に続くことはなく、いつかは株価が推移していた範囲を上か下に抜けます。
例えば、500円~550円で推移していた株価が、600円まで上昇したり、逆に400円に下がったりということですね。
これをブレイク(レンジブレイク)といって、
ボックス相場が上下のどちらかにブレイクすると、トレンドが発生する場合があります。
上に抜ければ上昇トレンドがはじまり、下に抜ければ下降トレンドとなる可能性が高いです。
引用元:yahooファイナンス
ボックス相場というのは、トレンドになるための準備をしている状態なんです。
その後上昇トレンドになるか下降トレンドになるかは分かりませんが、そのどちらかになるための準備をしています。
もしボックス相場を発見した場合、その後のトレンドにも注目してみると良いかもしれませんね。
なぜブレイクするとトレンドが発生するのか?
ボックス相場の一定の値幅をブレイクするとトレンドが発生するのは、なぜでしょうか?
例を出して考えてみましょう。
でも、何かの拍子で560円まで上がってしまった場合、どのようなことが起きるでしょうか。
空売りをしていた人たちは550円に近づくにつれて売り注文を出してきているはずなので、
「これはレンジブレイクだ! 買い戻して損切りだ!」
といって買い注文をいれます。
さらに、ボックス相場の様子を見ていた人たちも
「これはレンジブレイクだ! 上昇トレンドのはじまりだ! 買えー!!」
といって買い注文をいれてきます。
更に、元々そのボックス相場で利益を出していた人たちも
「これはトレンド発生ですね」
と強気に買い増すかもしれませんよね。
そんなこんなで買いが集中して株価が上昇し、買いが買いを呼ぶので更に上昇し……という風に、トレンドが出来てくるわけです。
下降する場合も同じく、ボックス相場の下値を抜けた時点で現物で買っていた人たちは売りに転じますし、空売りをする人たちは下降トレンドの発生だと思って売りを入れてきます。
これが下降トレンドを作るんですね。
ボックス相場とレンジブレイク後の特徴
ボックス相場をレンジブレイクすることでトレンドが発生するわけですが、
元々推移していたボックス相場の状態から、どのようなトレンドに発展するのか、多少予測することができてしまうんです。
トレンドが発生した際は、是非それまでのボックス相場がどのような状態だったのか、よく観察してみてください。
レンジブレイク後の特徴① 値幅とブレイク後のトレンドの値幅
ボックス相場で推移していた値幅が大きいければ大きいほど、ブレイクした後のトレンドも値幅が大きくなりやすいです。
例えば、500円~550円のボックス相場よりも、500円~1000円の値幅で推移していたボックス相場の方が、その後発生するトレンドの値幅も大きくなりやすいということ。
レンジブレイク後の特徴② 推移していた期間とブレイク後のトレンド継続期間
更に、ボックス相場で推移していた時間が長ければ長い程、ブレイクした後のトレンドが継続する時間も長くなりやすいです。
例えば、ボックス相場になっていた期間が2週間の銘柄よりも、1ヶ月間ボックス相場で推移していた銘柄の方がトレンドが継続する時間が長くなりやすいということ。
ボックス相場のブレイクにはダマシあり
「ボックス相場となっていた値幅を突き抜けると、トレンドが発生することがありますぜ!!」
と説明したばかりなのに、こんなことを言うのも申し訳ないのですが……
実はボックス相場をブレイクしたように見せかけて、その後トレンドが発生しない、所謂ダマシもあります。
つくづく相場の世界に絶対はありません。
それまで推移していた範囲を大きく上抜けた! となっても、それは何かの拍子で売買が活発になっただけで、すぐにボックス圏内に戻り、ボックス相場の継続となる場合があるのです。
ダマシはなぜ起きるのか?
ダマシが発生するのは、いくつか考えられる原因があります。
まず一つ目が機関投資家・大口投資家の存在です。
彼らは桁違いの資金力を持っているわけですが、例えば彼らが何気なく空売りを浴びせてくると、株価は簡単に下がってしまいます。
銘柄にもよりますが、レンジブレイクさせることなど造作もないことでしょう。
株価が急落したことで個人投資家達はキャーキャー言いながら持ち株を手放します。
そこをすかさず大口投資家は買い集め、安く株を買うことができてしまうわけです。所謂ふるい落としというやつですね。
他にも、単純にブレイクになり得る勢いがなく、ブレイクしたあとに反対売買を行っている人の方が多ければダマシとなります。
ダマシに騙されない方法とは?
これはボックス相場に限りませんが……
ながーい大陽線・大陰線を引くなどの急激な値動きの後、何が起きるかご存知でしょうか。
取引している方はご存知かもしれませんが、大体は戻る動きになるのです。
ボックス相場をブレイクした場合も同じく、それまで株価が推移していた範囲をブレイクした後、大体はやや戻る動きになることが多いのです。
ダマシだったかどうかは、急激な動きの後に少し戻し、再度ブレイクした地点で反発するかどうかで分かります。
つまり、ボックス相場をブレイクしたからといって直ぐに飛びつくのではなく、一旦様子を見てダマシなのか本当のブレイクなのか判断することで、ダマシを回避することができます。
例を出して考えてみましょう。
500円~550円のボックス相場で、ある日550円という抵抗線をブレイクし、570円まで上昇したとします。
そこから一瞬だけ上昇トレンドに入るかと思われましたが、580円の地点で切り返してしまいました。
そして
再度ブレイクした地点である550円まで戻ってきたとき、再度反発して上昇を開始できればブレイクしたと判断できますよね。
逆に、
ブレイクした地点である550円から再度ボックスの範囲内に株価が戻ってしまった場合は、ダマシだったというわけです。
ボックス相場で役立つテクニカル指標
立ち回りがしやすいボックス相場ですが、その特徴ゆえにテクニカル指標に向き不向きがあります。
ボックス相場では主にオシレーター系の指標が役立ちます。
オシレーター系というと、ボリンジャーバンド、RSI、ストキャスティクス、サイコロジカルライン、MACD等です。
ボックス相場を上手く活用するためにも、是非これらのテクニカル指標を覚えて使ってみましょう。
ボックス相場は使い方によっては非常に便利
ボックス相場は一番多いチャートの形と言われていて、恐らく多くの方が一度は見たことのあるものだと思います。
銘柄ごとにどのようなボックス相場になっているのか把握することで、コンスタントに利益を出せることもあります。
また、ボックス相場をブレイクしたあとのトレンドにもいち早く乗ることができるかもしれません。
是非見つけた際はどのようなボックスになっているのか観察してみてください。
では、今回はこのへんで失礼します。
あなたが素晴らしい株取引ができますように。
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